【No370】医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金について
医業経営FPNews No.345でご案内した「医療費助成のオンライン資格確認・マイナンバーカードの診察券利用に係る補助金」の申請は令和7年2月1日で終了しましたが、この度、新たに「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金」が交付されることとなりました。今回の医業経営FPNewsではこの補助金の内容についてご案内します。
1.医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化のメリット
詳しくは、医業経営FPNews No.345でご案内しておりますのでご参照ください。医療費助成の受給者証や診察券をマイナンバーカードと一体化することにより、医療機関はデータ連携によって医療事務のコストが削減できること、患者は受給者証や診察券などを携帯する必要がなくなりマイナンバーカード一枚で受診が可能となることがメリットとして挙げられます。
厚生労働省「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金の申請受付を開始します」引用
2.補助内容のご案内
診療所においては、以下の3つの改修の中からいずれかを選択して補助金を申請することが可能です。
①医療費助成の受給者証情報をオンラインで取得するためのレセコンの改修
医療費助成のオンライン資格確認については、令和7年5月現在、全国183自治体(22都府県、161市町村)で運用が開始されています。また、全国約2.5万の医療機関・薬局において、レセコン改修が完了しています。
厚生労働省「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金の申請受付を開始します」引用
②医療費助成の受給者証情報をオンラインで取得するとともに、マイナ診察券で受付を行うためのレセコンの改修医療費助成の受給者証情報をオンラインで取得し、かつ、診察券の機能をマイナンバーカードで受付ができるようにレセコンの改修を行います。
厚生労働省「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金の申請受付を開始します」引用
③マイナ診察券で受付を行うためのレセコンの改修
診察券の機能をマイナンバーカードに一体化できるようにレセコンの改修を行います。
厚生労働省「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金の申請受付を開始します」引用
3.申請手続きについて
申請期間:令和7年6月上旬(予定)~令和8年1月15日
申請方法:医療機関等向け総合ポータルサイトより申請してください。
必要書類:①領収書 ②領収書内訳書 ③ベンダーが記入したシステム改修に係るチェックシート
※医療費助成の受給者証と診察券の対応に伴う改修は、それぞれ別々の機会に実施することも可能ですが、申請は必ずまとめて行う必要があります。
※改修を令和6年に行った場合も対象となります。
※予算の範囲内での実施となるため、お早めに申請を行ってください。
厚生労働省「医療費助成の受給者証及び診察券のマイナンバーカードへの一体化に関する補助金の申請受付を開始します」参照
(文責:税理士法人FP総合研究所)