【No372】マイナ保険証のスマートフォン対応等について②
デジタル庁は令和7年6月24日よりiPhoneへのマイナンバーカード搭載を開始すると発表しました。同時に、Androidを含むスマートフォンをマイナ保険証として利用できるサービスを、令和7年9月から順次開始する方針も示しています。
マイナ保険証のスマートフォン対応については、医業経営FPNewsNo.343においてご案内しておりますので、そちらも併せてご確認ください。今回の医業経営FPNewsでは搭載開始予定となるiPhoneのマイナンバーカードについてご案内いたします。
1.概要
「iPhoneのマイナンバーカード」はAppleウォレット(iPhoneのアプリ)に入れて利用できるマイナンバーカードとなります。実物のマイナンバーカードに代わり、顔や指紋による認証でマイナポータルへのログインや、コンビニでの証明書取得などの行政サービスを簡単、安全かつ便利に利用することができます。
なお、Androidでは令和5年5月から「Androidスマホ用電子証明書搭載サービス」の提供が開始されています。
デジタル庁「マイナンバーカードをあなたのiPhoneの中に」参照
厚生労働省「マイナ保険証の利用促進等について」4ページから引用
2.事前に準備するもの
iPhoneのマイナンバーカードは、マイナポータルアプリを使用しiPhoneに追加します。以下の4点が必要となりますので予めご準備ください。
①「マイナポータル」アプリ
②実物のマイナンバーカード
③券面入力用暗証番号(数字4桁)
④署名用パスワード(英数字6~16文字)
デジタル庁「マイナンバーカードをあなたのiPhoneの中に」参照
3.スマホ用電子証明書の失効について
スマホ用電子証明書を登録しているスマートフォンの利用をやめるときは、利用者ご自身で電子証明書を失効させることが義務付けられています。スマホ用電子証明書を登録しているスマートフォンから失効手続きを行うことによって、電子証明書が失効し、スマートフォン内の関連データも削除されます。
登録しているスマホ用電子証明書の失効は、マイナポータルアプリのメニューから実施することができます。操作方法については、こちらをご覧ください。
デジタル庁「スマホ用電子証明書搭載サービス」2ページ参照
4.さいごに
医業経営FPNewsでは以前よりマイナ保険証の利用状況について取り上げていますが、総務省によると令和7年5月末時点でのマイナンバーカードの保有率は78.5%に達しています。
今回のiPhoneへの搭載によりiPhoneユーザーもAndroidユーザーと同様に、スマートフォンでマイナンバーカードの機能を利用することができるようになります。
全医療機関に導入を義務付けるものではありませんが、一定数の患者がスマートフォンでのマイナ保険証利用を希望すると考えられるため、医療機関側でもその対応が必要となるでしょう。
(文責:税理士法人FP総合研究所)